オオシチゲの前、
各家々の四隅と家の入り口には魔よけの 「くわずいも」と「べらの木の枝」が
置かれます。
置き方はくわずいもの根っこを家に向けます。葉は裏を天に向けます。
写真は診療所。柱の下に 置かれているのが見えるでしょうか。 (2006.1.24) |
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いよいよオオシチゲです。 |
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1月25日早朝、三々五々、家長つまり世帯主が浜に下り、海水を体にかけながら海に入ります。
浜のすぐ後ろに2つの社が鎮座していて、これらの神様に見守られながらのお清めです。
終わったら着替えてすぐ帰っていきます。浜で焚き火にあたったり、何か食べたりはしていません。
家で家族の暖かい手料理が待ってるのでしょう。 |
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手に持っているのは、シエ壷。
中にはシエと呼ばれる笹の葉が入っています。
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シエは右2枚左2枚真ん中1枚(軸の先端部分、小さすぎて見えにくいですが)
合計5枚の葉がついています。
これを3本1セットで家のお清めなどに使用します。
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神様の通る道を清める人がいます。
この人が道を清めるところを見てはいけません。
また、清めた後の道を人間が通ってはいけません。 |
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オオシチゲの日は早く帰り、夜は、外に光がもれないように雨戸を閉め、
静かにすごし、早く寝ます。
でないと「おばけがでる」と言い伝えられていま す。 |
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どこの家も雨戸を閉めひっそりとしている。
「何かある」と感じさせる空気だ。
一昔前なら、大人たちのただならぬ雰囲気に
子供達は間違いなく自然界の不思議な存在に畏怖の念を抱いたに違いない。 |